私の最初の目標は、戦士になることだった。だが、旅立った
ばかりで戦闘能力が0に等しい私は、とりあえず武器屋に向かった。
今の私の力では、小動物を相手にするのがやっとだろうなぁ・・・
そう思いながら装備を整え、ベスパーの南西に広がる森へと狩りに
出た。私は早く強くなりたかった。
強くなってやるんだー!と思いながら森の中をさまよっていると、
一頭の鹿を発見した。初獲物だ!弱そうだしこいつならいける!
私は剣と盾を構え、鹿に向かって突進した。
が・・・・しかし!
「うおおお!こ、この鹿つえぇぇ!!」
やたら強いその鹿をやっと倒した時、私も瀕死の重症を負っていた。
うう、これでは鹿並みの強さしか持っていない鹿並み戦士だ・・・。
「うわああー鹿並みなんていやだぁー!」
その後、私は動物達にボコボコにされながらも修行に励んだのだった。
もっともっと強くなるために・・・。鹿並みから卒業するために・・・・・!
私は今、愛馬ryouとともにベスパー南西の森に立っている。
修行時代のなつかしい思い出が、この森に入るとよみがえってくる。
「ここにくると昔のことを思い出すなぁ〜。あの頃はハインドにも
苦戦してたっけ・・・」
なつかしい思い出に浸りながら、私は森の中を歩き回った。
そういえばここは動物が少ない。30分くらい歩き回っても一頭にも
出会えなかったことがあるくらいだ。今思うと、効率悪かったんだなぁ。
そんなことを考えつつ、さーて、そろそろ帰るか〜と思ったその時だ。
私は木の陰にハインドがいることに気がついた。
「お!最近の鹿は剣も持ってるし顔も赤鬼みたいだな。お、羽もはえとる。」
その瞬間、私は愛用のブロードソードを手に取りハインド?に襲いかかった!
「お!黒いハインドもいるぞ!珍しい〜〜!♪」
うへへ・・・・今なら絶対に負けんぞぉ!(ほんとか!本当にそうなのか!?)
〜つづく〜
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